改訂新版 地域共生論

改訂新版 地域共生論 300人規模のアクティブラーニング

滋賀県立大学地域共生論運営委員会 編
A4 170ページ
ISBN978-4-88325-810-9 C0036
奥付の初版発行年月:2024年03月
書店発売日:2024年04月05日
在庫あり
1200円+税

内容紹介

地域共生論は300人を超える人数でのアクティブラーニングを実践する滋賀県立大学の全1回生必修科目。文部科学省COC事業に採択されたことを期に開発された。毎回の授業では、大ホールにおいて様々な学部学科の学生が入り交じった60程のグループでワークショップを実践する。本書ではこの大人数でのアクティブラーニングを行うノウハウと、全学部の教員が参加する具体的な授業内容や活用するワークシートを紹介。2024年3月改訂新版発行。

目次

はじめに/受講生の皆さんへ
序 地域共生論のすすめ方
1 地域共生とは何か
2 コミュニケーションが育むもの
3 SDGsと地域共生
4 人が人として生きていくための共生① -コミュニケーションとは-
5 人が人として生きていくための共生②
-「人と人が互いに分かり合う」コミュニケーションのために-
6 ひとと技術の共生① -滋賀の未来のものづくり-
7 ひとと技術の共生② -暮らしの省エネ-
8 ひとと技術の共生③ -地域社会におけるものづくり-
9 自然と地域との共生① -未来の持続的な社会をいかに描くか-
10 自然と地域との共生② -建築・街・農業に里山は必要か-
11 自然と地域との共生③ -あなたたちが選ぶ2030年の社会とは-
12 琵琶湖をめぐる共生の旅① -旅の目的-
13 琵琶湖をめぐる共生の旅② -旅を企画する-
14 琵琶湖をめぐる共生の旅③ -プレゼンテーション-
15 私の地域共生論 -授業を通じて得た学び-

前書きなど

受講生の皆さんへ
“教室では学べないことが地域にはある。” この一文は、地域共生論をはじめとする地域教育プログラムを象徴する言葉である。現場に飛び込み、生きた課題に触れることで、はじめて、大学で獲得した知識や技術を活かす「センス」を養うことができるのである。大学で培う ““専門性””と““地域での学び””の相乗効果は、自分自身の能力を高めていく上での大きな後押しとなる。また、多くの地域人との触れ合いは、知識や技術だけでなく、就職、そしてその後の人生を豊かにする財産になるだろう。 今、地域では、人口減少・少子高齢化社会に伴う諸課題の解決、農林水産業の未来への継承、グローバル経済の中での自立的な産業の創発、さらに、エネルギー問題を乗り越える分散型ネットワーク技術の確立などが求められている。こうした諸課題の解決策を導き出すためには、リアルな地域に飛び込み、多様な人びとと連携し、様々な知恵を結集することが必要である。
ただし、地域で学ぶことの意味はわかっても、いざ現場に飛び込むとなると、戸惑う人も多いだろう。より豊かな学びの成果を得るためにも、地域の人びととのつながりを築くための作法やマナー、地域の人々や仲間を巻き込んで学びを深め、課題解決の実践を展開するための技法を身につけることが何よりも重要である。 こうした技(わざ)を身につけることは、一筋縄では行かない。大学の4年間の学びを通じても完璧に身につけることはなかなか難しい。しかし、各自が課題意識を持ち、地域に学ぶことを楽しむことができれば、かならずや将来の夢に向けて大きなヒントや糧を得ることができるだろう。
“地域に根ざし、地域に学び、地域に貢献する”を理念として掲げる本学にとって、創立20周年を経た今、全学必修科目である地域共生論は、これまでの本学の伝統を引き継ぐ最も象徴的な科目となる。大学と地域が「共に育ち」、「共に創る」ための素地をつくる機会でもある当科目を通じて、所属も専門分野も異なる600人余りの受講生が寄り集い、地域の未来を切り拓く素養を身につけてほしい。
2017年3月
地域共生論運営委員会一同

   

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