2012年 7月 06日

『雑口罵乱5』発売間近

確か6月21日だったか、滋賀県立大学の学生が来社した。
環境建築デザイン学科の有志で作っている『雑口罵乱』の広告のお願いだった。
応対した社長はバックナンバーを見て、「これなら図書コードを取って、
販売すれば…」という話をしたらしい。
 学生たちが帰った後、私はその本を見て、なんとまあ良く
作りこんだ本だと感心。田んぼのまんなかにある、よくいえば
環境に恵まれているキャンパスで過ごす学生たちが、
刺激を求めて、第一線で活躍している建築家や研究者を大学に招く。
そして大学では普通の講演会だけではなく、ゲストと膝を突き合わせて
まさに「ざっくばらん」にお酒を飲みつつ談話し、その内容をテープに起こして、
1年に一冊の本にしているのである。
概して建築デザイン学科は紙面レイアウトにこだわるが、
版面も整っており、扉の扱いもいい。そして脚注もしっかり調べて書かれている。
講演会後の学生によるレポートもいい。
巻末には卒業制作優秀作品やコンペ受賞作品も掲載されている。 
  

それにしてもこれまでのゲストがすごい!!
建築には素人の私でも著名な何人かは知っているのだから……。
手元にある№4では坂口恭平氏の「都市狩猟採集民のくらし」に
とても興味を覚えた。 
  
 

早速、書店流通の話を№6の編集長櫻井藍さんに伝えたところ、
実は№6はこれからで、№5が下版間近だというではないか。
では、№5から図書コードをつけようということになり、
表紙と奥付をPDFで送ってもらい、書籍チラシの作成を依頼。
書肆登録データは6月28日に届いたのを即アップしたところ、
7月2日にはアマゾンでの予約も開始。
書籍チラシは7月3日に学生がピックアップした大学生協へ送り、
4日には当社で登録している、大手書店約40店に流したところ、
本日現在15店から注文あり。
棚差しの店は数店で、2桁の注文が6店から来た。 

これはもう平積みですよ!!
  

あっ、バックナンバーは図書コードがないから、
直接注文できるよう告知を作れと云っておいたこと、
又吉重太さんに伝わっているのかしら?

おばさんは、何よりもこれで累積赤字が解消することを
願っています。2万円の広告を出すよりも、
読みたい人に手にとってもらえ、そして買ってもらえること。
それが本の使命ですから。 
 
 

最後に発行元のDANWASHITSUはこちらで見られます。

2件のコメント


  1. はじめまして。
    滋賀県立大学建築デザイン学科OBの川井操と申します。先日大学に立ち寄った時、雑口罵乱出版の話を後輩に伺いました。僕は2001年~2006年までこのDANWASHITSU企画の代表者でした。
    十年以上この会が継続され、このようなかたちまで発展したことを素直にうれしく思い感動しました。
    サンライズ出版さんからも暖かいお言葉や積極的な書店への働きかけ、そしてこの本が全国に流通すること。地域のダイナミックな側面が見らて本当に胸を踊られされました。
    勇敢で賢明な後輩が大学にいること、そしてそれを受け止め働きかけてたサンライズ出版さま。若干の歴史に携わったものとして誇りに思い、そして心より御礼申し上げます。
    ありがとうございます。
    彦根にお邪魔した際は、是非ともお話お聞かせ下さい。突然の無粋なコメント失礼しました。
    それでは失礼します。

    コメント by 川井操 — 2012年7月9日 @ 11:11 PM


  2. 川井操 様
    コメントありがとうございます。
    大学には何度も行っているものの、最近生協への納品は
    他の社員に任せていたため、不覚にもこの本の存在を
    先日来社されるまで知りませんでした。
    10年以上の活動、それは初代日高敏隆学長が唱えた「学生が育つ大学」
    が着実に受け継がれており、さながらわが子の成長を見ているようで
    うれしい限りです。
     

    コメント by 木綿屋おせん — 2012年7月10日 @ 9:57 AM

この投稿へのコメントの RSS フィード。

最近の記事

カテゴリー

ページの上部へ