2005年 5月 30日
おぶくさん
今週はおぶくさんの当番です。
「何ですか、おぶくさんって?」と聞かれる人が
きっと多いはず。
で、これがおぶくさんとおぶくさんキャリーケースなのね。
町内の地蔵堂へ、仏飯(ぶっぱん)をお供えに行くのが
1週間交代で廻ってくるのです。
そういえば、守山市在住の高谷好一先生は『二人の湖国』のなかで、
「お仏飯のお下がりをいただくとき、母は決して肉や魚を
食べずに精進していた」と書いておられましたが、
さて、この「おぶくさん」という言葉はどこで使われているのかなあ?
早速『滋賀県方言語彙・用例辞典』を見たのですが、
残念ながら載っていない。
仕方がないので、Googleで検索すると、三河や石川、富山などで
使われているとあります。
「御仏供」からおぶく、そして「さん」はお豆さんとか、おいもさんという、
モノの後ろにつける関西独特?の「さん」づけ言葉のようです。
京都や大阪では、「おぶくさん」とは言わないのかなあ?
滋賀県は日本を東西に分けたとき、ちょうどまんなかであり、
東西文化の西の端なのですが、どうなんでしょうね。
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