2011年 4月 11日

お花見している場合じゃない

鳥居本の本陣にある桜も咲いて、本日はまさにお花見日和です。でも私と言えば、桜を愛でつつ、のほほんとしていられない季節なのです。
なぜかというと、4月、5月といえば野山に食材になる植物が
ドンドン顔を出すのですから。
まずはこの山椒の芽。柔らかい新芽をいっぱい採ったのですが、
お醤油とお酒でコトコト炊いたら、小さな容器にちょこっとだけ。
でも年に一度しか食べられない贅沢品です。 
 
前栽の隅にミョウガが出てくるところがあり、
姉が「あの葉はミョウガと違うの?」と言うので
見ると、以前食べたことのある緑の葉。
ウーン、何という名前だったか覚えていなかったので、
引き出しにしまっていた1993年の「早春の草花観察」と
いう冊子を見ると、ヤブカンゾウの若芽でした。
こちらはサッとゆでて酢味噌和えにしました。
 


そろそろノビルやツクシが出ているはずだろうということで、
近江鉄道と新幹線の間の野道を歩いてみると、
ほら、ニョキニョキ顔を出していました。
ツクシはハカマを取るのがとても面倒なので、
こういう茂みに頭を出しているツクシを採ります。
ウーンと草の間から背伸びしているので、
実はこのツクシン坊は結構背が高く、
ハカマの間隔が長いので、取るのがラクチンです。
採ったツクシの半分は熱湯でサッとゆがいて、
薄い醤油ダシで炊いて卵とじにし、
残りは油でいためて醤油と砂糖を入れ、
カツオをまぶしました。
 
 
 


以前琵琶湖博物館のタンポポ調査に参加したとき、タンポポの見分け方を学んだのですが、このあたりのタンポポは関西タンポポです。
見分け方は花の裏側、総苞外片が花弁にピタッと沿っています。
ちなみに西洋タンポポの総苞外片はカールしています。
開発が進んだ土地には西洋タンポポが勢力を伸ばしているようですが、このあたりは、土地改良もされていないので、関西タンポポが健在です。
この時期のタンポポの葉っぱは柔らかいのでサラダに変身させました。
タマネギのスライスとタンポポの葉っぱにクレイジーソルトを振り、いためたベーコンを油ごとナッパに入れて、あとはお酢をたらして、チャッチャッと混ぜたらできあがりです。

午前中は久しぶりに南浜にある
産直びわ・みずべの里に行き、
石貝のむき身と鮒を買ってきました。
こちらがその石貝と大豆を炊いたもの。
えび豆、いさざ豆など、湖魚とお豆さんは
どうしてこんなに愛称がよいんだろう。
ごはんに良し、お酒にも良し。
そして炊きたてはやっぱりおいしい。
 
 
 
 

 そしてこちらが初挑戦した鮒の甘露煮。
子つき鮒のウロコを取り、筒切りにしていたものが売られていたので、私は煮るだけ。
昨年採った実山椒が冷凍庫に残っていたので、ドーンと奮発して甘露煮に投入。

焦がさないようにと、庭のハランをお鍋の下に引いたのでお魚は無事でしたが、どうやらザラメが十分溶けていなかった模様で、お鍋にハランの一部が焦げ付いてしまいました。
お鍋は目下重曹入りの水をつけて回復を待っているところです。 
 

コメントはまだありません

コメントはまだありません。

この投稿へのコメントの RSS フィード。

最近の記事

カテゴリー

ページの上部へ