2020年 8月 12日

まいどなニュースで水谷孝信著『本土決戦と滋賀 空襲・予科練・比叡山「桜花」基地』が紹介されました

 
▼鍾乳洞? いえ、機関車の「防空壕」なんです 新幹線駅の近くの山に残る二つの穴
 
……東海道新幹線の米原駅(滋賀県米原市)から北に約1・5キロ。山のふもとにぽっかりと二つの穴が開いています。鍾乳洞? いえ違います。これは機関車を避難させるためのトンネルです。第2次世界大戦末期に造られた、れっきとした戦争遺跡なのです。
 米原駅は、東海道新幹線をはじめ、東海道線、北陸線が乗り入れ、名古屋や大阪、金沢方面への各列車が乗り入れる比較的大きな駅です。かつては多くの機関車を止めておく米原機関区がありました。
 第2次世界大戦中も、米原駅の一帯は北陸や東海、近畿各方面の人や物資が集まり、とても重要な拠点でした。それゆえに、米軍にも狙われました。「本土決戦と滋賀」(サンライズ出版)によると、米原駅付近では1945年7月28日と30日にロケット弾での攻撃があったといいます。
 空襲の被害を最小限にするため、機関車を逃がす-。そうした狙いでトンネル工事は始まりました。建設予定地となったのは米原駅の北側にある、標高120メートルほどの岩脇(いおぎ)山。チャートと呼ばれる比較的硬い岩石の山です。
 
 「本土決戦と滋賀」によると、工事開始は沖縄での組織的戦闘が終結に向かい、本土決戦が現実味を帯びつつあった1945年6月ごろとみられています。……(まいどなニュース2020/0811
 
本土決戦と滋賀 空襲・予科練・比叡山「桜花」基地
ISBN978-4-88325-178-0
 

 

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