2013年 11月 29日

オニグルミとみどり豊のつながり

今年の秋の前半は栗に夢中だったのだが、秋といえばクルミも採り時と思った。
ところが、私はかつてクルミの木がどれかも気にしたこともなく、もちろん自生の
クルミを採取したこともない。
そんなことを考えていたとき、「クルミ豆腐作り」イベントを見つけた。
三重県との境にある旧土山町山女原でオニグルミを特産にしようと
苗木を育てているとのことで早速参加したのは11月の半ばだった。
クルミ豆腐をみんなで作ったあと、クルミの採取はこの時期、湖岸でいくらでも拾えると
いうことを聞いてびっくり!! なんと私は60年もそんなことを知らなかったのだ。

早速、家から車で10分もかからない琵琶湖岸を歩いてまたびっくり。
クルミは川辺にあるから、実は落ちて川をドンブラコと流れゆき、
琵琶湖岸にたどり着くのだった。
しかもながされているうちに岩にぶつかり、藻や木切れや浮遊物、湖の波にもまれて、
いつしかクルミの実は剥がれて、湖岸にはすっきり綺麗な種がポロポロ転がっていた。
リスやネズミやカラスに負けじと休日はクルミ採りに出かけているのである。
もちろん、すべてがきれいなクルミではなく、まだ実がついたものもあり、
洗う必要があるのだが、何度か湖岸に行ったとき、
岸に流れ着いたプラスチックのザルに入れて水辺で洗えば簡単にきれいになることも習得した。

さて、今日は甲良町で集落営農を実践している『やってよかった集落営農』の著者、上田栄一さんの事務所を訪れたところ、新米をいただいた。
上田さんとの話の際、山女原のクルミのことを言うと、「山女原でクルミといえば坂嵜さん知らんか?」と聞かれ、
それは山女原でクルミ栽培指導をしていて、湖岸でクルミが採れることを教えてくれた人のことだった。

よくよく聞けば、今いただいた新米「みどり豊」は私にとってはクルミおじさんである坂嵜さんが上田さんの農業法人サンファームを訪れ、この米を育てて見ないかと声をかけた人だっのだ。
「みどり豊」はコシヒカリの突然変異種で、その米を発見したのは坂嵜さんの友人。
そして、その友人のお二人の子供さんみどりちゃんと豊君の名前をつけた新しい品種であると教えてもらった。
因みに坂嵜潮さんは世界的に有名な育苗家だそう。だから、オニグルミの話の時も、
殻が硬いのが難だが、○○、○○などの品種を……という話をしていたのか。

コシヒカリよりも収量は多く、さめても美味しいお米。では、明日早速炊いていただきます。

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