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2009年 8月 09日

ナガサキに原爆を落とされた日

※ナガサキはヒロシマの影に隠れがちなので、タイトルを代えて8月6日付ブログを再掲載します。
  
 空から原子爆弾が自然に落ちてくることはない。
 アメリカ軍が明確な意思をもって、1945年8月6日広島に、8月9日長崎に原爆を落としたのであり、広島や長崎にとっては原爆を落とされたのである。
 アメリカ軍はそれぞれの原爆を「リトルボーイ」「ファットマン」と呼び、同年7月24日大津に落とした模擬原爆を「パンプキン」と呼んだ。大量虐殺兵器に「ちびっ子」「太っちょ」「カボチャ」と名付ける神経がわからない。
 何も被害者意識を前面に押し出すつもりはなく、主客をはっきりさせておきたいだけだけなので付け加えておくと、1941年12月8日(現地時間)は日本軍が真珠湾を攻撃した(爆弾を落とした)日であり、1945年5月5日(同)は日本軍が飛ばした風船爆弾の不発弾に触れたオレゴン州の市民を殺した日である。風船爆弾の秘匿名称は「ふ号兵器」だったという(「wikipedia」より)。
 下記関連書のタイトルは「模擬原爆が落ちた」としているが、著者は冷静な客観描写を心掛けられたのだろう。この機会にぜひ手に取っていただきたい。(Y)
 
【関連書】
別冊淡海文庫17『湖国に模擬原爆が落ちた日 滋賀の空襲を追って』水谷孝信 著

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