2006年 5月 03日
嘉田由紀子さん
知事選挙に立候補を表明した嘉田由紀子さんが来社。
今回の嘉田さんの行動には正直驚いたが、彼女の持論を通すためには正当な選択であったのかもしれない。純粋に滋賀のこと、琵琶湖のことを考えると、人任せにはできないというのが本音なのだろうか。
印刷業から出版に移行していく中で、近江の歴史や文化資源にかぎりなく誇りと自信を感じ、こんな素晴らしい地域をより多くの人に知ってほしい。住んでいる人々がその素晴らしさをもっともっと実感し、誇りに思うこと、守っていこうと行動することが、大切だと思う気持ちが大きく膨らんできた。
しかし、現実の問題として、自らの気持ちをセーブしなければ事業として成立しない部分も少なくはない。幸いにも、行政の問題解決の過程に参画できる機会をいただいてはいるが、ここは議論の場ではなく認証するかどうかの場のように感じている。
従来からの滋賀県の動きをすべて否定するものではないが、社会の変化の中で、従来の慣習からふっ切れていないことも多く、小さな動きであっても足元から湧き上がった大切な動きを増幅できるシステムもすくない。
また全国的に注目された滋賀独自の事業でも、さまざまな理由付けで打ち切られているという悲しい現実もある。
嘉田さんの考えは十分理解しているつもりではあるが、決して低くはないハードルであろうが、彼女らしい行動で飛び越えられることを心から願いたい。