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2012年 3月 22日

織田信長と内湖の亡霊伝説

 
啓蟄と春分は過ぎたものの、三寒四温の日々が続きます。
お久しぶりです、長い冬蘢りから覚めた編集部のYです。
本格的な春の到来を前に個人用ツイッターを再開したり、
フェイスブックを立ち上げたりしましたので、
『昔ここは内湖やったんよ』についてのまとめを以下再録します。
 
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昔ここは内湖やったんよ.jpg
 
『昔ここは内湖やったんよ』を読まれた安土町下豊浦の88歳の方から
お電話で「とても分かりやすい」とお褒めいただきました。
弁天内湖(小中の湖のうち安土山西側)では
メタンガスに煙草の火が引火したそうで、
信長時代の犠牲者の亡霊による「亡湖の火の玉」と呼んでいたとか。
 
また、スクモは「巣くう藻」ではないかとか、
想像をふくらませると信長時代にヨーロッパから入ってきた言葉
「モスク」の転ではないか、という独自の仮説も。
ふつうは「掬う藻」ではないかとも思えるのですが、
とにかく貴重なお話、ありがとうございました。
  
亡霊伝説については、
著者の松尾さかえさんが学生時代にまとめられた報告書で
http://depp-usp.com/wp-content/uploads/2009/04/0212032matsuo.pdf
「獅子鼻の亡霊」として言及されています。
(ここでは安土城炎上時に自害した女性たちの亡霊)
  
今回のブックレットは、こうした積年の研究成果を
中学生でも読めるような入門書としてまとめなおされたもので、
松尾さんの継続した努力、井手慎司先生の適切な指導による賜物といえるでしょう。
お二方と、聞き取りに協力された地元の方々に改めて敬意を表します。 
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長い冬眠で申し訳ありませんでした。
飛んで火に入る夏の虫にならないよう気をつけます。
でもまた、虫になったらよろしく~(?)
 

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