2006年 8月 01日

CSRの潮流と商人道

彦根青年会議所が、『企業倫理とは何かー石田梅岩に学ぶCSR-』の著者平田雅彦さんを迎えての講演会が開催された。先日、同書を読み終えて早速講演をお願いしたいと思っていた矢先で、彦根青年会議所に先をこされたことを悔やんだものの、ともかくも出かけた。

講演の前のあわただしい時間にあつかましくもご挨拶ができ、「三方よし研究所」の名詞を出すと、「さすが滋賀ですね。いいことです」とお褒めの言葉をいただき恐縮した。

「見直そう商人道」というテーマのレジュメで講演が進められ、今、非常に監視が高まっているCSRとはなにか、どうしてかという話から、商業者の道徳観を説いた石田梅岩の思想、当然ながら近江商人の商いの理念も紹介された。最後には経済価値と社会価値の両方で企業全体の価値が判断され、21世紀の新しい企業像は「尊敬できる企業」であると結ばれた。

そして、例の石油ストーブの件について、深くお詫びの言葉を述べられたのには、少し驚いたが、今日のような話の中では当然ともいえよう。商いの理念は作るものではなく、生まれるものだということを実感した。

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