竹芸

 竹芸は、竹を素材とし竹ヒゴを巧みに編み上げた造形物で、伝統工芸の一分野となっています。昨年、県の無形文化財に指定された杉田静山さん(66歳)は、聾者となって以来、竹芸に魅せられ、ほぼ独学で精緻な編み組の技術を習得し、その作品が高く評価されてきました。
 これまでの作品約60点が公開される個展を前に、工房を訪ねました。

杉田静山さん

●杉田静山さんのプロフィール
本 名: 杉田春男
1932年 大阪市に生まれる。
1945年 病気のため聴力を失う。戦災にあい滋賀県へ移る。
    この頃から竹細工を始める。

1955年 大検に合格。
1957年 滋賀県立聾話学校教員となる。
1961年 武蔵野美術短期大学デザイン科卒業。
    (その後、再入学して美術科も卒業。)
1969年 第22回滋賀県美術展で県展賞受賞。
     改組第1回日展初入選(以後3回連続入選)。
1973年 第20回日本伝統工芸展初入選
    (以後18回入選)。
1977年 日本工芸会正会員に推挙される。

1989年 特殊教育功労により文部大臣表彰。
    第1回京都新聞福祉賞受賞。
1996年 第43回日本伝統工芸展で文部大臣賞受賞。
1997年 伝統工芸近畿展の監査委員となる。
     滋賀県無形文化財となる。


杉田静山さんのホームページ : http://www.biwa.ne.jp/~jozan/

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