湖国小宇宙

淡海文庫 42
湖国小宇宙 日本は滋賀から始まった

高谷 好一
B6判 198ページ 並製
ISBN978-4-88325-160-5 C0030
奥付の初版発行年月:2008年12月
書店発売日:2008年12月08日
在庫あり
1200円+税

内容紹介

地域の将来をどのようにデザインするかは重要であり、滋賀に生まれ滋賀に住むものとして『美しい湖国』をつくることを考えたい。琵琶湖を取り巻く豊かな平野と、深い森に覆われた山の走るこの空間をどのように自然と人間の共生する小宇宙にデザインするかに大きな関心がある。
空間的・時間的に大きな広がりを持つ湖国小宇宙「滋賀」の文明生態史・人々の生活史そして現代の姿を紡ぐ高谷好一の滋賀論講座。

目次

一章 湖国小宇宙
   一、湖国小宇宙の同心円構造  
   二、カミガミのいます山 
二章 高い農業生産力を持つ平野
   一、断然高い稲作の土地生産性 
   二、特に高い日本の稲作の土地生産性
   三、最強の稲作地、近江盆地 
三章 情報の結節点、琵琶湖
   一、考古時代の琵琶湖 
   二、日本最初の王朝、近江王朝  
   三、近世の情報網  
   四、近世後半から近代にかけての琵琶湖
四章 強い地縁的結合
   一、日本の農村と農民 
   二、いち早く現れた惣村  
   三、灌漑が結束をさらに強化した 
   四、幕藩体制下での地縁社会  
五章 近江商人
   一、中世の近江商人 
   二、江戸時代の近江商人
   三、幕末から昭和にかけて活躍した人たち 
   四、滋賀県人らしい近江商人
   五、総合力のあった近江人  
六章 安心と納得の風土
   一、納得  
   二、私の字  
七章 琵琶湖利用史
   一、古代の琵琶湖  
   二、中世の琵琶湖利用  
   三、江戸時代の琵琶湖  
   四、幕末以降の琵琶湖  
八章 琵琶湖総合開発
   一、開発前史  
   二、利水派と治水派 
   三、琵琶湖総合開発への歩み寄り  
   四、開発事業とその後の明暗  
九章 「美しい湖国」を求めて
   一、美しい湖国小宇宙  
   二、誰が中心なのか  
   三、美しい湖国を目指して 

著者プロフィール

高谷 好一(タカヤ ヨシカズ)

高谷好一(たかや よしかず)
1934年 守山市生まれ
1963年 京都大学理学研究科博士課程修了、京都大学理学博士。
1967年~1995年 京都大学東南アジア研究センターに勤務。
1995年~2004年 滋賀県立大学人間学部教授。
2005年より聖泉大学教授。現在、聖泉大学総合研究所所長
専門は地域研究。京都大学名誉教授。
著書に『新世界秩序を求めて』(中公新書1993)『多文明世界の構図』(中公新書1997)
『多文明共存時代の農業』(農文協2002)『地域学の構築』(サンライズ出版2004)など
、共編著に『日本文化のかなめ』(サンライズ出版2001)など。

   

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