近江の年中行事と民俗

淡海文庫 47
近江の年中行事と民俗

橋本 章
B6判 ページ 並製
ISBN978-4-88325-169-8 C0039
奥付の初版発行年月:2012年01月
書店発売日:2012年01月30日
在庫あり
1200円+税

内容紹介

農作業にまつわる民俗や報恩講などの仏事、花奪いや太鼓踊りなどの祭礼──今も季節の節目に欠くことのできない年中行事は、近江の地にどのように根づいたのか。現状と文献資料の双方から、その成立と移り変わりを考察。

目次

第一章 冬から春へ─一月・二月・三月─
 第一節 「正がっつぁん」とやって来る「お正月」
 第二節 山の神とカギヒキ―神の招き方の諸相―
 第三節 大人への仲間入りと沖島のサンチョウ
 第四節 湖北のオコナイと神事(ジンジ)
 第五節 節分と鬼と恵方と巻き寿司
 第六節 桃の節句とひな祭り
   コラム 筑摩の鍋冠祭り

第二章 春から夏へ─四月・五月・六月─
第一節 卯月八日と花祭り
 第二節 近江・曳山祭礼考
 第三節 馬が駆ける祭りの諸相
 第四節 田植えをめぐる民俗と芸能
 第五節 「ガラタテ」考
 第六節 水無月と夏越の祓
   コラム 糸とりの季節
第三章 夏から秋へ─七月・八月・九月─
 第一節 祇園信仰の展開と花奪い
 第二節 近江の国で富士山を拝む
 第三節 お精霊さんと盆行事
 第四節 相撲の民俗と近江
 第五節 地蔵祭りから地蔵盆へ
 第六節 野神の祭りについて
   コラム 蛇の舞と花火の民俗

第四章 秋から冬へ─十月・十一月・十二月─
 第一節 太鼓踊りの季節
 第二節 菊を愛でる節句
 第三節 報恩講と近江における真宗の民俗
 第四節 伊香しぐれ、浅井まにまに、坂田晴れ
 第五節 冬至とお火焚き
   コラム 近江における庚申さんの展開

著者プロフィール

橋本 章(ハシモト アキラ)

1968年 滋賀県生まれ。 1996年 佛教大学大学院修士課程文学研究科修了(修士・文学) 1999年 同大学院博士課程単位取得。  長浜市長浜城歴史博物館・長浜市曳山博物館を経て、現在、京都府京都文化博物館学芸員。日本民俗学会第28期評議員、京都民俗学会理事。専門は日本民俗学。 ■主な著作 『フィールドから学ぶ民俗学─関西の地域と伝承─』(共著 2000年3月 昭和堂)、『日本人の通過儀礼』(共著 2001年3月 思文閣出版)、『京都の夏祭りと民間信仰』(共著 2002年5月 昭和堂)、『図解雑学こんなに面白い民俗学』(共著 2004年3月 ナツメ社)、『糸の世紀・織りの時代─湖北・長浜をめぐる糸の文化史─』(共著 2010年1月 サンライズ出版)など。

   

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