史学は死学にあらず

史学は死学にあらず

中川泉三没後七〇年記念展実行委員会 編
215×168 168ページ 並製
ISBN978-4-88325-397-5 C0023
奥付の初版発行年月:2009年09月
書店発売日:2009年09月07日
在庫あり
1500円+税

内容紹介

地方史の調査編纂の手本と言われ、大正、昭和にかけて滋賀県の歴史編さんを多く手がけた中川泉三の生涯と業績を辿る。

目次

中川泉三の生涯と歴史編纂
中川泉三を支えた人びと
歴史学者・研究者/黒田惟信/徳富蘇峰
下郷伝平久成/日野町志の人びと/里内勝治郎
丸橋茂平/小野湖山/谷村伊平・中川俊三
泉三をとりまく滋賀県の人びと
中川泉三と地方史編纂  
       『坂田郡志』編纂/『長浜町志』編纂
『蒲生郡志』編纂/『日野町志』編纂
『栗太郡志』編纂/『愛智郡志』編纂
『松居家誌』編纂
展示資料目録
中川泉三著作一覧
中川泉三年表
中川泉三人物関係図
主な参考文献・お世話になった方々

前書きなど

ごあいさつ  中川泉三は、明治二年(一八六九)に現米原市大野木に生まれました。大正二年(一九一三)に編纂責任者として携わった『近江坂田郡志』が完成します。その高い学術性が評価され、東京帝国大学(現東京大学)史料編纂掛をして、地方史の調査編纂の手本と言わしめました。その結果、泉三は『近江蒲生郡志』編纂など次々と依頼を受けることになります。  昭和十四年(一九三九)十月、泉三資料の「収蔵庫」兼「書斎」として「章斎文庫」が設立されます。残念ながら設立の二ヶ月後に泉三はこの世を去るのですが、文庫は泉三の子孫によって現在も受け継がれ、その収蔵資料は実に五万点に及ぶと言われています。  本年は、泉三が没して七〇年を迎えることから、泉三が編纂した郡志ゆかりの地にある県内五館が共同し、展覧会を開催すると共に、本図録を作成致しました。各館が地域に根ざした独自のテーマで、「章斎文庫」に伝わった資料の展覧を中心に、滋賀県の歴史編さんの「魁」となった中川泉三の業績を振り返ろうとするものです。  最後に今回の共同企画展の開催にあたり、「章斎文庫」中川千代さん、中川愛子さん、中川博之さん、中川俊秀さんをはじめ、貴重な資料をご提供いただいた方々、ならびにご協力いただいた方々に対して、厚く御礼申し上げご挨拶といたします。
 平成二十一年九月  
   中川泉三没後七〇年記念展実行委員会
    会長 三田村 健城

著者プロフィール

中川泉三没後七〇年記念展実行委員会(ナカガワセンゾウボツゴナナジュウネンキネンテンジッコウイインカイ)

   

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