内容紹介

村はずれの森の巨樹に「雷獣」が棲み、雷を呼んでは村人のヘソをとり、餌にしているという。困っている村のために、通りがかりの修験者・太郎坊は……。表題の『雷獣のミイラ』ほか、著者が祖父母に聞いた話や、土地の古老から改めて聞く伝承話をまとめた1冊。

目次

一 人魚伝説　四話
二 紫野の君1
三 泡子地蔵
四 大根洗いの泉
五 流れ着いた壷
六 坊太郎の大蛇退治
七 裸おどり
八 破風のなか
九 長者の手水鉢
十 米かし地蔵
十一 小脇の一休
十二 お茶子谷
十三 吉住嫁取橋
十四 馬子の温泉
十五 お沢
十六 雷獣のミイラ
十七 いわ神
十八 拝まない薬師さん
十九 身代わり地蔵
二十 お千代道
二十一 お菊の皿
二十二 磔の刑
二十三 巡礼ざんまい
二十四 滝飛びまつり
二十五 飴買い幽霊
二十六 赤神山のキツネ
二十七 くわーん仏
二十八 おーい、兄弟
二十九 盗人地蔵
三十 地獄落し