ながはまのお庭総集編

ながはまのお庭総集編

ながはまのお庭プロジェクト 編
A5判 144ページ 並製
ISBN978-4-88325-767-6 C0026
奥付の初版発行年月:2022年06月
書店発売日:2022年06月30日
近日刊行予定
2000円+税

内容紹介

小堀遠州の出生地・長浜で、寺社のみならず、個人の住宅にも優れた庭園が多く遺されている。「ながはまのお庭プロジェクト」では専門の庭師の指導の下、各地の庭を訪問し、それぞれの歴史を聞き取ってきた。これまでシリーズ本として5冊を作ったものを総集編として1冊に収録。

目次

「ながはまのお庭」出版にあたって 
第一章 隠れ庭の魅力を語―対談・鼎談・座談会
 対談  庭はまちの豊かさをあらわす顔
 鼎談  中世の正統派から近代の植宇まで 多様な庭が見られる長浜のまち
 座談会 近代長浜の庭園文化と京都とのつながり 鈍穴・植宇の庭から辿る
     長浜の郊外村落に花開いた庭文化  土地に息づく自然崇拝の心と、宗範・鈍穴の活躍 
     湖北の経済力を示す在家の名庭 景物や構成にみられる地域性
   コラム 緑と川がつくる町並み景観/近江の名工・西村嘉兵衛とその作品/
       庭を演出する灯籠/個性豊かな石たち/長浜の庭に関わった作庭家たち/ 
第二章 慈しみの庭を訪ねる
  池泉の庭/枯れ池の庭/枯山水の庭/平庭/露地庭・流れの庭/寺社の庭・公共の庭
第三章 庭のある暮らしの未来を考える
  庭とともに暮らして お庭の所有者に聞く
  造園業者・庭師の立場から長浜の庭の存続を考える
  「ながはまのお庭」活動の軌跡とこれから
  座談会 10年の活動を振り返って/活動の軌跡/京大生、庭づくりに挑戦!
あとがき お庭プロジェクトメンバー9 

前書きなど

 滋賀県長浜市は琵琶湖の北部に位置する自然豊かな地域です。たおやかな山々の連なりと穏やかな水辺、城下町や農漁村集落の趣ある佇まいは、どこか懐かしく心安らぎます。
 こうした恵まれた環境が、この地に暮らす人々の美意識を育みました。そのひとつが庭園文化です。優れた作庭家として知られ、建築や茶の湯ほかに卓越した才能を発揮した小堀遠州は、現在の長浜市小堀町に生まれています。遠州以降も、辻宗範、勝元宗益(鈍穴)、布施宇吉(植宇)といった傑出した作庭家たちがこの地で活躍しました。その遺伝子は受け継がれ、今もなお寺院や神社のみならず、個人の住宅にも優れた庭を数多くみることができます。
 しかし、長浜に沢山の素晴らしい庭があることを、10年前に知る人はほとんどいませんでした。そこから私たちの「ながはまのお庭プロジェクト」はスタートしました。庭師の中川源蔵さんとともに、NPOまちづくり役場のメンバー、地元誌の編集者、市民の有志、大学教員と学生がお宅を 1軒1軒訪ね、これまでに発掘した庭は500ヶ所以上にのぼります。
 自然に抱かれた長浜の庭は、伊吹山や琵琶湖へとつながるのびやかさ、山中に居るかのようなおおらかな風情が魅力です。自然な姿のアカマツや琵琶湖周辺で産出する守山石ほかの庭石などが、湖北の風土に溶け込んで優しい表情をみせてくれます。調査では庭の様子だけでなく、お住まいの方の庭への思いや想い出をうかがい、それぞれの家にとって庭がいかに大切な存在であるかを知りました。
 2009年からの調査の成果はこれまで、「ながはまのお庭」1~5号として発信してきました。本書はその総集編です。出版にあたってはクラウド・ファンディングを通して、全国のみなさまから温かいご支援をいただきました。ここに記して感謝申し上げます。
 普段は見ることの出来ない長浜のすばらしい庭をお楽しみいただくとともに、湖北に息づく庭園文化、そして私たちの活動を知っていただければ幸いです。

著者プロフィール

ながはまのお庭プロジェクト(ナガハマノオニワプロジェクト)

長浜市在住の庭師中川源蔵さんの指導のもと特定非営利活動法人まちづくり役場の職員をはじめ、長浜市民有志や京都大学教員・学生らで2012年に構成されたプロジェクトチーム、これまでに調査の成果を「ながはまのお庭」1~5号として刊行。

   

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