湖猫、波を奔る
弟子吉治郎 著
琵琶湖に浮かぶ神の島に黒猫が棲みついた。時は過ぎ、大人になった元飼い主の笛吹き少女、穴マニアの少年、丸子船船頭の娘のもとへ「沈む」をテーマにテレビの撮影班がやって来た。湖底洞窟の謎がいま明らかに!「凄いヤツが書いた小説だから、凄いに決まっている。壮大なスケールと細かな描写。吉治郎の作品はいつも映像的だ」上岡龍太郎〈元タレント〉「読者をまったく裏切りもせず、けれんもなく、その心象に視覚化される。そのドラマツルギーはエンターテインメントとしても、まさに圧倒的だ」北村想〈劇作家・演出家〉
■プロローグ
■第一章 波を奔る
■第二章 穴を掘る
■第三章 川が動く
■第四章 湖が沈む
■第五章 笛が鎮める
■エピローグ
■関連地図
■著者について
私が頼りにしてきた凄いヤツ 上岡龍太郎
■解説
猫は生きている、か 北村想