2021年 9月 08日

京都新聞で岡本光夫著『幻影 大津事件と津田三蔵の手紙』が紹介されました

 
▼大津事件 手紙76通で迫る/随筆家の岡本さんが歴史小説発刊/巡査の心理描く「戦争の怖さ 伝えたい」
 
 130年前の1891年、大津を訪れていた国賓のロシア帝国ニコライ皇太子を警護中の津田三蔵巡査が斬りつけ負傷させた大津事件をテーマにした歴史小説「幻影 大津事件と津田三蔵の手紙」を、随筆家で滋賀文学会会長の岡本光夫さん(70)=守山市=が書き下ろし、発刊した。近年明らかになった巡査が母などにあてた手紙76通を読み解き、小説の形で巡査の人物像と深層心理に迫っている。
……
 巡査は「ニコライが来たから斬りかかったのではなく、何かの幻に斬りかかった」と解釈。なぜ幻に斬りかかったかについては「過去、従軍した西南戦争で受けた心の傷による心的外傷後ストレス障害(PTSD)が要因」とした。
 小説では、巡査の生い立ちや西南戦争で討ち取られた西郷隆盛の「幻」に斬りかかるPTSD発症への道筋をたどる。……(京都新聞2021/09/08
 
幻影 大津事件と津田三蔵の手紙
ISBN978-4-88325-736-2
 

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