無辜の人たち-被差別の蒼氓から-
山村 勉 著
差別や貧困、疎外は社会から逸脱する人間を生み出すこともあるが、私の裡には「そうではない、部落の人間は、ほとんどが無辜なのだ」そんな想いが強くあったからです。――タイトルと同じ「無辜の人たち―被差別の蒼氓から―」を含む(社)反差別国際連帯解放研究所しがの情報誌「RILIANS」を始めとする冊子に掲載されたものと、子どもの頃からの経験や教員生活での体験をモチーフにした3点の短編からなる。
第一部
坂口安吾『風と光と二十の私と』
『エレクトラ』に寄せて
健次と正秋
夜間高校にて
無辜の人たち
第二部
部落教師のつぶやき―部落問題学習に寄せて
一つの古文書から―宮津藩政記録より
第三部
オサ公
桃色の家
指
あとがき