湖北残照 歴史篇

湖北残照 歴史篇 戦国武将と浅井三姉妹

豊島 昭彦
A5判 258ページ 並製
ISBN978-4-88325-435-4 C0026
奥付の初版発行年月:2010年12月
書店発売日:2011年01月10日
在庫あり
1600円+税

担当から一言

浅井長政と織田信長はなぜ戦ったのか。浅井三姉妹はどこに匿われたのか。石田三成の最期とは。大河ドラマ「江」の舞台となる滋賀県湖北地方の魅力を伝える戦国紀行、待望の発刊。

内容紹介

小谷城址、姉川古戦場、長浜城址、石田、佐和山城址、安土城址…。浅井長政と石田三成を中心に織田信長や豊臣秀吉ら武将たちと、お市、茶々・初・江ら浅井三姉妹ゆかりの史跡を訪ねる、臨場感あふれた戦国紀行。関連地図付き。

目次

■須賀谷  桐一葉・片桐且元出生地
■観音寺城址  小谷城と並び称される六角氏の山城
■姉川古戦場  浅井氏と織田氏の激戦の跡
■小谷城址  浅井長政終焉の地
■実宰院  悲劇の三姉妹もう一つの伝説
■長浜城址  羽柴秀吉が創った城と城下町
■安土城址  天下布武の夢の跡
■尼 子  藤堂高虎・築城の名人の系譜
■賤ヶ岳古戦場  秀吉と勝家決戦の地
■石 田  今も生き続ける三成の魂 石田三成出生地
■観音寺・法華寺跡  秀吉と三成との運命的出逢いの地 二つの三献茶伝説を追う
■佐和山城址  名城と謳われた石田三成居城
■関ヶ原  天下の行く方を決した古戦場
■古 橋  敗者・石田三成の最期を追う
■彦根城  井伊直政の残影と国宝の天守

前書きなど

まえがき
 私が「湖北地方」について書きたいと思ったのには、理由があった。
 井伊直弼の足跡を追って度々滋賀県を訪れるようになった私は、歴史上著名な人物の足跡が戦国時代の近江国に集中していることに思い当たった。
 今回の「旅」で私が採り上げた代表的な人物で言うと、浅井長政であり、茶々・お初・お江の浅井三姉妹であり、石田三成がまず、それに当たる。
 湖北地方に生を受けたこれらの人たちは、歴史の成功者にはなれず、むしろ過酷な人生を生きた人たちであった。彼らのことは本文の中で詳しく触れることになる。彼らの生きた現場を訪れ、彼らの人生についてより深く知るようになると、知らずしらずのうちに私は、彼らの魅力に引き込まれていった。
 敗者であるが故に、勝者によって歪められた歴史があることを強く感じた。これらの、勝者によって実行された歴史の上塗り部分を拭い去っていくと、新しい真実が見えてくるような気がする。
 一方で、他国出身でありながら近江国を舞台として、歴史に名を轟かせた武将たちがいる。織田信長、豊臣秀吉、井伊直政などである。(抜粋)

著者プロフィール

豊島 昭彦(トヨシマ アキヒコ)

昭和34年(1959年)8月、東京都渋谷区に生まれる。間もなく埼玉県浦和市に転居し、埼玉大学教育学部附属小学校、同中学校、埼玉県立浦和高等学校を経て、昭和57年(1982年)3月、一橋大学法学部を卒業。学生時代の在籍クラブは、日本語研究会と写真部。昭和57年4月、日本債券信用銀行(現あおぞら銀行)に入社、現在に至る。趣味は旅行と写真。好きなスポーツはサッカー(日本サッカー協会公認D級コーチライセンスを保有)と野球。尊敬する人物は、勝海舟。訳書(共訳)に『プロジェクト・マネジャーの人間術』(2007年アイテック社刊)、著書に『井伊直弼と黒船物語 幕末・維新の光芒を歩く』がある。

   

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