
湖猫、波を奔る
四六判 336ページ 上製
ISBN978-4-88325-481-1 C0093
奥付の初版発行年月:2012年07月
書店発売日:2012年07月25日
品切
万城目学著『偉大なる、しゅららぼん』と双璧をなす、琵琶湖エンターテインメントの傑作です。本屋大賞ノミネート希望!
琵琶湖に浮かぶ神の島に黒猫が棲みついた。時は過ぎ、大人になった元飼い主の笛吹き少女、穴マニアの少年、丸子船船頭の娘のもとへ「沈む」をテーマにテレビの撮影班がやって来た。湖底洞窟の謎がいま明らかに!
「凄いヤツが書いた小説だから、凄いに決まっている。壮大なスケールと細かな描写。吉治郎の作品はいつも映像的だ」上岡龍太郎〈元タレント〉
「読者をまったく裏切りもせず、けれんもなく、その心象に視覚化される。そのドラマツルギーはエンターテインメントとしても、まさに圧倒的だ」北村想〈劇作家・演出家〉
電子書籍版も発売中。詳しくは各電子書籍サイト(Amazon、honto、楽天kobo等)でご覧ください。
■プロローグ
■第一章 波を奔る
■第二章 穴を掘る
■第三章 川が動く
■第四章 湖が沈む
■第五章 笛が鎮める
■エピローグ
■関連地図
■著者について
私が頼りにしてきた凄いヤツ 上岡龍太郎
■解説
猫は生きている、か 北村想
緑樹影沈んで
魚木に登る気色あり
月海上に浮かんでは
兎も波を奔るか
面白の島の景色や
(謡曲「竹生島」より)
1947年、滋賀県米原市生まれ。本名、加藤吉治郎。滋賀県立彦根東高等学校、関西学院大学卒業後、中部日本放送入社。ラジオ・テレビの制作部を経て、1984年独立し、プロダクション設立。1995年、上岡龍太郎氏に弟子入りし、共著に『引退 嫌われ者の美学』(青春出版社)、『龍太郎歴史巷談 卑弥呼とカッパと内蔵助』(光文社)などがある。現在、岐阜県各務原市在住。
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