冨田今昔物語

冨田今昔物語 近江湖北の一農村江州浅井郡冨田村の記録

川﨑 太源
B5 626ページ
ISBN978-4-88325-521-4 C0021
奥付の初版発行年月:2013年11月
書店発売日:2013年11月15日
在庫あり
4500円+税

内容紹介

琵琶湖の北東部に位置する冨田村は西国30番札所の竹生島との関わりが今も続く農村であり、竹生島の宮大工阿部家、西嶋家も居住していた。筆者は村の「区有文書」、江戸時代に庄屋を勤めた「川﨑文書」などを読み解き、平成5年から月2回発行の歴史新聞「冨田今昔物語」を発行し村内に配布し続けた。平成17年290号で一時中断したものの、なんとか300号までこぎつけ、歴史新聞掲載記事と追加説明を一冊の本にまとめたものである。当初の目的である村での「衣食住」に関することは殆ど書かれていなかったが、年貢の納入方法や収穫高、土地の売買、訴訟、おこない、災害に関することなどが解り、文書と解説でこれらを紹介している。本書は江戸時代を主に明治、大正、昭和の村に関する事柄を掲載しているが、全体を通して村への帰属意識、「筋を通すという生き様」が見られる。先祖代々の土地を耕し、しきたりを守り続けている村の姿が見てとれる。それにしても元々理系が専門にも関わらず膨大な資料を仔細に調べ上げた著者の労力に敬意を表す。

著者プロフィール

川﨑 太源(カワサキ タゲン)

昭和24年3月14日 東浅井郡竹生村大字富田(現 長浜市富田町)に生れる
昭和46年4月~平成21年3月 滋賀県立高等学校教諭(数学担当)
平成元年前後頃より趣味として郷土史・古文書解読を始める
平成5年11月より村内へ「冨田今昔物語」配布開始
平成17年12月を最後に「冨田今昔物語」中断、現在に至る
平成21年3月 退職後は農業・非常勤講師等の傍ら郷土史料の発掘を続けている
『びわの歴史トピックス』(平成10年3月 びわ町教育委員会監修)寄稿
『びわ町郷土史研究会 紀要 第1号』(平成11年 びわ町郷土史研究会)寄稿
『竹生島文書(マイクロフィルム版(びわ図書館))目録』・『西嶋文書目録』
『川崎文書未整理文書目録』・『富田八幡神社祭器庫文書目録』等の作成
(目録はいずれも未公表) など

   

コメントはまだありません

コメントはまだありません。

この投稿へのコメントの RSS フィード。

所属シリーズ・ジャンル

郷土史・民俗文化
ページの上部へ