再考ふなずしの歴史
四六判 340ページ 並製
ISBN978-4-88325-594-8 C0021
奥付の初版発行年月:2016年06月
書店発売日:2016年06月20日
在庫あり
日本最古のスシと言われているふなずし。でも本当にそうなのかという疑問を解くため、中世・近世のふなずしに関する文献をつぶさに調べた研究者達。それだけでは納得せず、アジアのナレズシ文化圏の論考から、現在のふなずしの漬け方のアンケート調査、ふなずしの成分分析結果まで収録。ふなずしと聞いただけで、あのにおいと味を思い出す人にはたまらない、まるごとふなずしの本。
まえがき 石毛 直道
アジアのナレズシと魚醤の文化 秋道 智彌
「ふなずし」の特殊性と日本のナレズシ 日比野 光敏
室町時代の「ふなずし」 橋本 道範
江戸時代の「ふなずし」 櫻井 信也
近世の「ふなずし」の旬 齊藤 慶一
俳諧・俳句とふなずし 篠原 徹
現代「ふなずし」再考 篠原 徹
現代に伝わる「ふなずし」の多様性 藤岡 康弘
「ふなずし」の成分分析と嗜好性 久保 加織
コラム
幸津川すし切り神事 渡部 圭一
「ふなずし」の歴史をめぐる議論に思う 堀越 昌子
「ふなずし」を通して伝えたい「ふるさとの味と心」中村 大輔
1965年 岡山県岡山市生まれ
1993年 京都大学大学院文学研究科博士後期課程国史学専攻中退
現在 滋賀県立琵琶湖博物館専門学芸員 京都大学博士(文学)
主要著書・論文『日本中世の環境と村落』(思文閣出版、2015)、「日本中世の魚介類消費と一五世紀の山科家」(橋本道範編『琵琶湖博物館研究調査報告25号 日本中世魚介類消費の研究-一五世紀山科家の日記から-』、2010)
2017年10月、ブックインとっとり第30回地方出版文化功労賞・奨励賞を受賞しました。
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