感性のときめき

感性のときめき 技術と文化の融合を求めて

原 稔明
B6判 194ページ 並製
ISBN978-4-88325-709-6 C0051
奥付の初版発行年月:2020年11月
書店発売日:2020年11月20日
在庫あり
1500円+税

内容紹介

琵琶湖の大渇水で受けた鮮烈な印象、7世代前までの過去を振り返る必要性、故郷・和歌山の「智の巨人」南方熊楠の宇宙、空海に学ぶ科学と宗教の融合など、著者がダム技術者として記録、発表してきた文章を一冊に。「土木技術者のみならず広く社会のために日々奮闘している技術者の皆様にささやかながらも本書が何らかのヒントになれば幸いです。」(「はじめに」より)

目次

はじめに 感性とは
  伊勢湾台風との遭遇と三重県海山町相賀での少年期
第1章 智の巨人「南方熊楠」
第2章 感性のときめき 琵琶湖での1994年から1995年の一年
第3章 長良川との対話
第4章 「飢餓(断食)」にみる生命現象のアナロジー
第5章 真の琵琶湖淀川流域共同体を目指して
第6章 空海に学ぶ築土構木の原点 対話と体得
第7章 万葉集と令和、そして水と琵琶湖
第8章 シンクロニシティーとセレンディピティー
おわりに 技術者は森羅万象 微分積分

前書きなど

 一方、本書は平成に入ってからことあるたびに書き留めていた散文を目次構成の内容で、今年になって1冊の原稿としたものである。今思えば、海山町相賀で育まれた「感性」を源として、いずれの章の内容も「感性のときめき」として結実したことに必然を感じ、本書の題名を「感性のときめき」とした。
 あわせて、これまでの土木技術者として研鑽してきた理性による拙い「技術」を礎に、感性にて培ってきた自分なりの拙い「文化」を融合できればとの思いで、「技術と文化の融合を求めて」を本書の副題とした。
 土木技術者のみならず広く社会のために日々奮闘している技術者の皆様にささやかながらも本書が何らかのヒントになれば幸いです。

著者プロフィール

原 稔明(ハラ トシアキ)

1952年和歌山県生まれ。1971年滋賀県立膳所高校卒、1976年京都大学工学部卒、1978年京都大学大学院修了。1978年水資源開発公団(現水資源機構)に入社後、ダム、湖沼、河口堰等の水資源開発施設の建設と管理に携わる。
著書『技術は人なり心なり』(サンライズ出版)。共著として、『水辺の環境調査』(技報堂)、『最新・魚道の設計』(信山社サイテック)、『新刊・多目的ダムの建設』(技報堂)、『日本発モノづくり─若い人たちに期待したいこと』(晃光書房)ほか。
2007年から2013年まで独立行政法人水資源機構関西支社長を務め、現在、いであ株式会社特任理事、特別上級土木技術者(土木学会)、技術士(建設部門)、元大阪電気通信大学客員教授(2016〜2019年)。

   

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