2006年 4月 14日
16年ぶりのお手紙
今日届いた1通の手紙。それは平成2年に『舌華』という自分史を
出された方からでした。私が担当だったので、まずお名前を見て、
思わず「わー久し振り!」とうれしくなりました。
ご用件は、本を何冊作っていくらかかったかということで、
資料ファイルを取り出したところ、お客さまからいただいた
おはがきや手紙も残していました。小さい頃から手紙を書くのが
嫌いでなかった私は、お問合せをいただいた方にセッセと
お手紙を出していたのでした。
年を経て読み返し、また笑えてきたので、少し抜き書きしてみます。
「…文学語学に造詣の深い、年は四十五歳を過ぎながら二十代の若い
気持ちが少しも変わっていない方と私は想像します。」
(私の年齢当てですが、当時は三十代半ばでした)
「それで美人かと言うと、天は二物を与えずで多分美人ではないだろうと
思うのですがいかがでしょう。やはり美人が良ければそう思ってさしあげます」
(最近の若い子を見ると二物を与えているではないかと思うこの頃)
そしても最後に
「さて、私をどう御想像なさいますか。光源氏の頭が禿げで、業平の顔に
皺が寄って、桃太郎が入れ歯をしたような美男と思って下さい」
なんとまあ、このすごいたとえ!!まさに想像を絶します。
前回本を作られたのは60代後半だったので、もう80歳を越えておられる
ようです。また、楽しいお手紙が届くことを心待ちにしています。