2011年 12月 31日
おせんのこの一年
平成23年も余すところ本日1日。
いつもならば、仕事の片付けや掃除に追われているところですが、
今年は結構のんびり……、ということは、仕事が少ないことなのか(トホホ)。
さて、今年一年私が関わった本の総括です。
お城本5冊に加え、全部で9冊の本に携わりました。
1 『無辜の人たち―被差別の蒼氓から』
内容はとても重いのですが、著者・山村先生の力量で
それを読者にじわーっと伝えてくれる一冊です。
2 『宿場町つちやま―つちやま宿を歴史する』
長年ボランティアガイドとして活躍されている
著者が、土山の歴史や句碑、歌碑を解説。
歩きながら読めるように地図も収録。
3 『彦根城の諸研究―海津榮太郎著作集』
故・海津氏の論考を長年交流のあった森山氏を中心に
再編したもの。城郭研究の草分けとして原典にあたり、
研究を続けた姿勢が伝わる本です。
4 『戦国時代の静岡の山城』
2010年に開催された静岡のシンポジウムの内容を新たに
書き起こし、新たな調査結果により、城の変遷を論じています。
5 『静岡の城―研究成果が解き明かす城の県史』
静岡の城に関する4冊目の本。静岡は城取り合戦のメッカ、
様々なお城の構造、変遷がわかる必読書。1月8日は
浜松でトークセッション開催。
6 『熊本城を極める』
7 『大坂城を極める』
2007年に発刊した『彦根城を極める』をシリーズ化しました。
中井均・加藤理文の両氏で全8冊を書いていただきます。
本を片手に極めていただけるよう2月には大阪でトークセッション
開催します。
8 『彦根ことば―翻刻版』
昭和27年に発刊された彦根・湖東地域の方言集の翻刻。
全部で約4000語、今はほとんど聞くことのない方言も
収録されています。
9 『彦根ことばとその周辺』
中国語の翻訳をしている著者が、郷里の方言を共通語に
置き換えればという視点からまとめた一冊。ことばの背景と
共通語の置き換えを紹介しています。
以上、来年も何卒よろしくお願い申し上げます。
あけまして、おめでとうございます。
昨年は良書をたくさん出版いただきありがとうございました。
今年も期待しています。良心的出版事業もたいへんだと思いますが、頑張ってください。貴社にとっていい年でであるよう願っています。
コメント by 市川純雄 — 2012年1月2日 @ 10:42 AM
市川先生
いつもありがとうございます。昨年末は彦根の方言の本を2冊作りましたが、本日読み返してみると、今も息づいている言葉がたくさんあるし、背景とか、用法を読むと、なるほどと納得することしきりです。
本年もよろしくお願い申し上げます。
コメント by admin — 2012年1月7日 @ 9:59 PM