2011年 3月 26日

『みやぎ手仕事めぐり』

 
サンライズの本ではありません。
 
今、東北大震災でたいへんな状況下に置かれている仙台市の出版社
荒蝦夷(あらえみし)」さんから昨年2010年9月に出されたばかりの本です。
 
手書きの題字と民芸品のイラストがかわいらしい表紙の、小さな小冊子。
 
これを専務に渡され見せてもらったのは、震災の起こった日の直前でした。前日くらいだったような気がします。
まださらっとしか目を通していなかったけれど、中の本文中にちりばめられているかわいいイラストや四コマ漫画が印象的でほほえましく、時間ができたときに是非ゆっくり読もうと思っていました。親しみやすく、読みやすそうなかんじを受けました。
 
その矢先に、今回の震災が起きました。
弊社社内でも大きく横揺れしましたが、まさかまさか、東北地方、それも宮城県を中心とした大震災になろうとは…。
 
思わず、「荒蝦夷」さんをネット検索してしまいました。
HPは見つかりましたが、最新情報は2011/3/3でストップしています。
どうかご無事でいてほしいです。
(もちろん、目下ネットの更新している場合ではないだろうとはお察ししますが…)
(HP「編集スタッフ」頁を見ると、スタッフ土方正志さんは、雲仙普賢岳の噴火から阪神大震災まで、あらゆる自然災害を取材していらっしゃる…)
また、本の中で紹介されている「手仕事」の職人さんたちも、無事なんだろうかとネットの「人を探している」で探してしまいました。
何件かはヒットし、無事でいらっしゃるという情報もありました。
 
この本を読むと、仙台市の職人まちの風情や、民芸品を手がける職人さんの人となりやいろんなエピソードがほんとにほほえましく親しみやすく書かれていて、自然と愛着がわいてきます。
仙台、いつか行ってみたい。この手仕事めぐり、してみたい。この人たちに会ってみたい。
そう思いました。
 
なのに、仙台のまち、この本で紹介されているまちは、どうなったのでしょう。
まちがどうなったのか、知りたいような、知りたくないような。
胸が痛みます。ほんとうに、惜しくてたまりません。
 
岩出山しの竹細工、作並こけし、仙台御筆、仙台堆朱、仙臺てぬぐい、玉虫塗、堤人形、堤焼、松川だるま、若柳地織。
 
一日も早く、復興されて、そしてこれらの民芸品も、復活・復興しますように!!!
 
いつかきっと、仙台を訪れたいと思います。
仙台のまちが再び生き返り、人々に笑顔が戻ることを信じています。
それを祈りながら、こちらでわたしができることをやっていきたいと思います。
  
~以下、ネット上の紹介記事です。~
◆イラストを書いた佐藤純子さん。仙台ロフト店の店員さんなんですね。
http://www.junkudo.co.jp/miyagi_teshigoto.htm

◆2010/10/13仙台経済新聞「ジュンク堂仙台ロフト店で「東北・宮城の手仕事」フェア-1冊の本きっかけに」
http://sendai.keizai.biz/headline/780/

 

2011年 3月 8日

「ふなずしの謎」との出会い

 
あれは、大阪の大学にいる頃でした。
とある公立図書館で、『ふなずしの謎』に出会いました。
タイトルに惹かれ、手に取りすぐに読みましたね~
  
ふなずし…
 
地元にいても、口にすることは全くありませんでした。
好きか嫌いか以前に機会がなかったんです。
その名前を耳にすることも、殆どなかったと思います。
だから、はっきり言って存在感ありませんでした。
 
大学のために滋賀を出てから、「ふなずし」のことが気になりだしました。
いろんな地方の出身の人たちが集まる大学。
自然とそれぞれの地元の話をお互いにするようになるし、
それで、地元に何があるかなあ、と考えるきっかけが与えられます。
滋賀といえばびわ湖。
一部の人は、本当に、琵琶湖の一部は京都にあると思っていた人がいました!
琵琶湖は滋賀の面積の6分の1だというとみんな信じてくれませんでした(泣)
滋賀はほとんどが琵琶湖で、土地はその縁にちょろっとあるだけ…というイメージなんだそうです。むぅ。
さて滋賀名物は…?
近江牛。
…ほかには?
…「ふなずし」ってのがあるんやけど、、、
 
食べたことにないし、実際に見たこともないし、どう説明すればいいかわからず困ったものでした。
名前だけ知っている人もいて、「くさいんやろ~」と言われました。
「らしいわ~」としか言えませんでした(苦笑)。
 
今では、「くさい」なんて言う人いたら、
「何を失礼なっ。「香る」と言ってくれっ」と反論することができるくらい
ふなずしファンなんですが(笑)。
 
ま、そんなわけで、「ふなずしとは何ぞや」と、地元に帰るたび、思い出せば、
近所の湖魚店やみやげものやさん、スーパーの土産品売り場をのぞいて、
「これが…」と確かめては、
買ってみようかなあ、美味しいのかなあ、しかし高いなあ…
ということで目の前にしながらも躊躇してしまいました。
 
そんな折、大学の所在地の方の図書館で、偶然見つけたのが『ふなずしの謎』でした。
まさか、ふなずしについて本が出ているとも思わず、地元の図書館で探そうとか
そんなことはしなかったもので、びっくりしました。
 
これは読むしかない。
 
いや、面白かったです。
なんせ、全く知らなかったもので。
スシの原形。東南アジア起源。琵琶湖固有の二ゴロブナならでは。
滋賀の気候風土。おいしい米と水。敦賀からの塩。まつりごととの関係。
なぜ食べられなくなったか。琵琶湖の環境・生態系との関係。
食生活の変化との関係。
実はこの本との出会いを機会に、著者の堀越先生(滋賀大学教授)にも会いに行き、ついには先生の研究室に入って環境と食文化について学びましたので、
つまり『ふなずしの謎』を何回も読みましたので、
今、目次は見てないけれども、どんな内容だったか、だいたいこれくらい、すらすら出てきたわけです。

思えば、「ふなずし」が、あらためて、私の視線を滋賀に戻し、
琵琶湖を見つめなおし、環境と暮らしについて考えなおす機会を与えてくれ、
滋賀に戻り、滋賀に対する愛着をもっと増してくれたのでした。
ありがとう!「ふなずし」!
ここ何ヶ月も口にしていないけれど…
 
 
で、その『ふなずしの謎』がついに、15年の歳月を経て、新装版
おめでとう☆
楽しみですね。
15年前からしたら、今は再評価されて、「ふなずし」はもちろん、食べやすいように工夫されたり、飯(いい)の部分を使ったクッキーが開発されたり、パイや、チーズのような風味を生かしてチーズケーキがつくられたり…
「滋賀の魅力」のひとつとして発信しようと、いろんな人ががんばっています☆
ひいては、二ゴロブナの生態を守ろうとの動きにもつながっています。
(琵琶湖固有種なので、もともと貴重な生きものとして認識はされていましたが)
 
ふなずしといえば、会社のFさんのおじいちゃんのふなずしは、最高でした。
今までで一番おいしかった!マジで。
ああ、もう食べられないのが本当に残念です。
 
 
大変長くなりましたが、
「ふなずし」の今後のより良い発展と栄光(?)を祈って。 

2011年 2月 26日

湖北に春を呼ぶ一俵鏡餅!

 
これは、新刊『川道のオコナイ』の副題です。
 
今日、サンライズに到着したので、さっそく中身をパラパラ…
 
実は、社内にはこの川道に住んでいる男性社員Mさんがいます。
そのMさんもやはり毎年オコナイに参加していらっしゃる。
毎年2月は、平日にオコナイの要出席の行事があると、そのためにお休みされている。
なので、私にとって「川道のオコナイ」は大変身近な話題でもありました。
 
一方で、私はもともと(旧)長浜市出身なのですが、地元にいたころ、
「川道のオコナイはスゴイ」
という漠然とした噂だけ伝え聞いていて、
オコナイに関してだけは、(旧)びわ町川道というところは、
何か神秘的な近寄り難さ?がある感じをずっと受けていました。
 
『川道のオコナイ』の著者中島誠一さんが本書のなかで書かれているのですが、
川道は「オコナイの聖地」といわれ、その起源であるかのように喧伝されていた…が、
「元来、「自分の村」の五穀豊穣、村内安全を祈願しておこなわれる局所限定された祭」
なのであり、
実態が明確にされないまま噂が一人歩きしていた、「正体不明の聖地」でもあった。
という部分、とてもよくわかります。
 
それだけに、そのオコナイがとうとう本になるんだ!と、ひそかに楽しみにしていました。
今までもやもやしていてわからなかったものがついに明らかになる!
というワクワク感のような。

 
ページをめくって、とくに後半、随所にMさんの姿を発見しながらも、
つい目をうばわれたのが、ウワサの「一俵鏡餅」!
 
それがつくられる工程から、
カラー写真で大きくはっきり、わかりやすく説明されているんですが、
そうだったんだ~!!この鏡餅!この独特なズドンとした形は、こうやってつくられてるんだ!
一俵だから相当大きい。写真でさらっと見てしまうと伝わりにくいだろうけど、
「一俵分」だということを頭に置きながら想像すると、
また、写っている人と比べてみると、
これは実際に目の前にしてみたらさぞ圧巻されるだろうなあ~と思いました。
それを七つも…!!

 
すごい。
機会あれば、是非見てみたい。
と思いました。
 
オススメの、一冊です。


 

2011年 2月 24日

29期…私も。

 
実は、先週の土曜日に29歳になりました。
 
実は、会社と同い年です^^v
 
サンライズは、昭和57年に「サンライズ印刷株式会社」として設立しました。(会社案内参照)
私も、昭和57年生まれなんです☆
2月生まれなので、設立月の9月には0歳7ヶ月でした。その年度の2月に満1歳を迎えたわけです。
なので、7月に会社の事業年度が「第●期」に変わるたび、来年は●歳になるんだなあ…と思うわけです。

 
来年度は30期。ということは…!!Σ-□-;

  
節目でございます。

 
来年は、会社に20代が1人、営業部のNくんだけになってしまうな~
(もしかしたらそうでないかもしれないけど…)

 
まあ、人生の中では最も頑張りどきですよね。
母ちゃんにもなったし、がんばります☆☆☆

 
でも、たまにはゆっくり珈琲でも飲んで、ぼーっとしたいなあ。
という願望の?、ブログトップの写真です(笑)
というか、コーヒーが好きなので。
ブログを書くようなときには片手にコーヒーがきっとあるだろうということで。

 
29歳のコーヒータイムによろしくお付き合いください。
本日はたわいもない話でしつれいしました。

 

2011年 2月 23日

「近江っ娘。」ブログ再開^▽^v

 
こんにちは!

2月に入り、だんだんあたたかくなってきましたね~♪
  
さて、このたび、しばらく休眠していた「近江っ娘。」のブログを再開することになりました☆
 
以前は「ほんつな」でやってました↓

http://spn63035-03.hontsuna.net/

最終更新は2007/08/07だから、もう3年半も眠ってたんだ…

その間、近江っ娘。は、実は結婚し、娘→母になりました^^v

つまり産休・育休でしばらくお休みをいただいてたので、それもあって
長いブランクが生じてしまったんです。

2009年の11月に復帰し、子育てしながら仕事をしてきて、はや一年。

子どもが具合悪くなって保育園からしょっちゅう呼び出しをくらって

バタバタしていた初期の頃と比べたら、

最近はかなり落ち着いて仕事ができるようになりました^^
 
そんなわけで、ブログの方も再開させていただきます!
 
編集、本の受注、発送、電話受付、たまに製本作業をしたり…

本づくりのいろんな面に携わっている近江っ娘。が、

本の紹介や、イベントや出来ごとの詳細をお知らせしたり報告したり、

または思うことをつづってみたり…

そんなブログになると思いますが、どうぞよろしくお願いします!
 
まずは、ブログ再開のご挨拶まで☆

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