昨年(2008)4月、滋賀県(近江)のもつ固有の豊富な文化資源を芸術・文化をはじめとする各分野からの視点で深く検証し、新たに再創造する場として大津市の成安造形大学に附属近江学研究所が設置され、今年1月には研究紀要『近江学』創刊号が発刊されました。

今回は、学外から研究員として参加なさっている京都府立大学の水本邦彦教授に、これまでのご研究についてお話をうかがいました。

[表紙写真]

水本邦彦教授がイメージする近江国

「琵琶湖の周囲にそれぞれの港がある。そこから道が他国へ向かっていく。若狭へ行く道、越前へ行く道、美濃へ行く道、伊勢へ行く道、このそれぞれで世界ができているわけです。琵琶湖を取り巻いて、ちょうど花びらみたいに世界がいくつもあり、それが合わさったきれいな花、この全体が『近江の国』ですよ」(水本)

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