
別冊淡海文庫
石塔寺と石造三重塔 平安時代に建てられた阿育王塔
B6判 206ページ 並製
ISBN978-4-88325-851-2 C0321
奥付の初版発行年月:2025年07月
書店発売日:2025年07月29日
近日刊行予定
滋賀県東近江市にある石塔寺の石造三重塔(重要文化財)は、その形が韓国の三層石塔に似ることから、百済からの渡来人の子孫によって奈良時代に建立されたとする説が長く有力視されてきた。本書は、これまでの研究史を振り返るとともに、縁起にも現れる宋に渡った僧寂照の記録と当時の社会状況を検討、平安時代中期における建立の経緯を考察する。あわせて、国内各地に残る模倣塔、昭和初期に行われた塔周辺の石仏・石塔の整理についても紹介。
はじめに
第一部 石塔寺
聖徳太子の開創
阿育王塔の発見
中世の石塔寺
近世の石塔寺
近代・現代の石塔寺
第二部 石造三重塔
基本情報
研究史
日本と韓半島の古代石塔
阿育王塔伝説
他県にある模倣塔
石柵の設置
三重塔の周辺整備
石塔寺縁起/石塔寺鐘銘
関連年表
参考文献
あとがき
1959年、滋賀県に生まれる。立命館大学文学部史学科日本史学専攻を卒業後、1982年より京都府に学芸員として勤務(京都府立総合資料館、京都文化博物館、京都学・歴彩館)。その間に佛教大学歴史学科修士課程を修了。認証アーキビスト。退職後は京都府立大学非常勤講師。高島市と竜王町の文化財保護審議会委員。
著書:『石の文化財から探る滋賀の歴史』(サンライズ出版)
共著:『滋賀県の地名』(平凡社)、『蒲生町史』『彦根市史』『近江八幡の歴史』『東近江市百科』『近江日野の歴史』ほか
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