江竜善之先生著『近江路を歩いた人々』出版記念イベント
「近江の旅日記を読む、歩く、食べる」の報告です。
ちょっと長いですが、お付き合いください。
7月6日(日)午後1時半~、
まずは長浜城歴史博物館の地階研修室で、江竜先生の講演会。
飛び入り参加も含む60数名が、先生のお話に聞き入ります。
庶民の旅、文人の旅、武士の旅、科学者・僧侶の旅、
外国人の旅など、興味深いお話をいただきました。
北国脇往還の伊部宿本陣(湖北町)に残る
古文書「海道帳」の実物を間近で拝見。
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ご協力いただきました伊部宿肥田家様、ならびに
長浜城歴史博物館博物館様、ありがとうございました。
続いて、午後4時前、40数名が
北国街道界隈のウォーキングに出発。
慶雲館前を通って長浜宿本陣跡へ。
本陣跡は長浜幼稚園になっています。
![tabinikki018.jpg tabinikki018.jpg](/wp/img/p/syainblog/tabinikki018.jpg)
北国街道を北上して黒壁ガラス館前「札の辻」へ。
大手門通り(谷汲街道)との交差点です。
西国三十三所観音霊場巡りでは、竹生島宝厳寺から長浜を通って
谷汲山華厳寺(岐阜県)へ向かう人々も多かったのでしょう。
(講演にもありましたが、これは「逆打ち」。詳しくはコチラ。)
長浜市役所の前庭に移された道標。
![tabinikki023.jpg tabinikki023.jpg](/wp/img/p/syainblog/tabinikki023.jpg)
「右 京いせミち」と刻まれていますが、
元はどこに立っていたか不明だそうです。
ご存じの方がいらしたら教えてください。
それにしても江竜先生、足取り軽すぎ!
老若男女40数名は必死で付いていきます。
御堂前組「諫皷山」の収納庫です。
![tabinikki028.jpg tabinikki028.jpg](/wp/img/p/syainblog/tabinikki028.jpg)
お世話の方がたまたま扉を開けておられたので、
江竜先生たら「ちょっと拝見してよろしいでしょうか?」
特別に見せていただくことになりました!
大人数が順番に小さな扉からのぞき込んだり、中に入ったり。
ちょっと時間がかかりそう。
「見た方は先に行っててください」と江竜先生。
「私は最後に御礼を申し上げてから行きますので」
先頭グループは出発。
時間が心配になってきました。6時には食事会場に付かないと…。
この日は高温多湿で、しかも大通寺の夏中さんとも重なり、
一部コースを変更するなど、すでにかなりのロスが生じています。
先生、大丈夫かな。ちゃんと追いついていただけるかな…。
てな心配はまったく無用で、いつの間にか追い抜かれていました。
息も切れることなく説明中。
![tabinikki034.jpg tabinikki034.jpg](/wp/img/p/syainblog/tabinikki034.jpg)
「ここは昔の長浜の町の最も北にあたるところで、この常夜灯は…」
豊国神社では夏越の祓の「茅の輪」が設えられていました。
![tabinikki038.jpg tabinikki038.jpg](/wp/img/p/syainblog/tabinikki038.jpg)
茅の輪をくぐって穢れを祓い、いよいよ食事会場へ向かいます。
会場到着時には、もうぐったり(いろいろございました)。
午後6時~、「長浜太閤温泉 浜湖月」でのお食事です。
江竜先生からご挨拶。
![tabinikki041.jpg tabinikki041.jpg](/wp/img/p/syainblog/tabinikki041.jpg)
浜湖月様には、
古文書「海道帳」に載っている料理を
特別に再現していただきました。
名付けて
「伊部宿 本陣膳 浜湖月風 伊能忠敬公儀天文方一行献立」
一、焼 物 鮎塩焼
一、御 汁 焼あわふ、まいたけ、三ツ葉 赤出し汁
一、香の物 ならつけ(奈良漬)
一、平 皿 さばそうめん 竹の子 ふき こごみ
一、御 飯 山菜おこわ
一、猪 口 麩辛子和え
一、なます 琵琶マスのなます(造里)
一、硯ふた 鰻白焼 出し巻玉子
芋じく山葵のキャラ煮
一、引 物 御菓子 くすまんじゅう
それぞれ現代風にアレンジされているのですが、
これは美味なり! 本当に素晴らしいお料理で、
参加者30数名の舌がとろけ、ほっぺたが落ちてしまいました。
浜湖月様にはいろいろとご無理をきいていただき、
この場を借りて御礼およびお詫び申し上げます。
食事の合間には、ご参加の方からスピーチをいただきました。
東京からおいでの瀧川昌宏様。
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別冊淡海文庫『近江牛物語』の著者の方です。
作家の畑裕子様。
![tabinikki048.jpg tabinikki048.jpg](/wp/img/p/syainblog/tabinikki048.jpg)
最新作は、近江旅の本『源氏物語の近江を歩く』。
当社からは他に『近江戦国の女たち』や
淡海文庫『近江百人一首を歩く』を出していただいています。
次回作は…○○○○○モノですのでお楽しみに!
長浜城歴史博物館の太田浩司様。
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淡海文庫『テクノクラート小堀遠州 近江が生んだ才能』の著者です。
長浜城歴史博物館編の次回作入稿をお待ちしております。
写真はありませんが、今回の本の編集をお願いした
山﨑喜世雄様にもご挨拶いただきました。
またいろいろとお願いいたします。
急遽、江竜先生のサイン会を挙行。
![tabinikki052.jpg tabinikki052.jpg](/wp/img/p/syainblog/tabinikki052.jpg)
先生、無理をお願いしてすみませんでした。
最後に皆様と記念撮影。
![tabinikki058.jpg tabinikki058.jpg](/wp/img/p/syainblog/tabinikki058.jpg)
皆様、ありがとうございました!
いろいろと不備な点がございましたが、
今後に活かしてまいりますので、
これからもよろしくお願い申し上げます。
※肝心の料理写真を撮影しそこねました…。
次回イベントにご期待くださいませ。