近江絹糸「人権争議」はなぜ起きたか

近江絹糸「人権争議」はなぜ起きたか 五年間の彦根工場潜行活動を経て

朝倉 克己
四六判 184ページ 並製
ISBN978-4-88325-486-6 C0036
奥付の初版発行年月:2012年09月
書店発売日:2012年08月28日
品切
1600円+税

内容紹介

封建主義さながらの労働環境改善と労働者の人権を求め、十代の若者たちがストに突入したその発端は何だったのか? 彦根工場でスト決起のリーダーとして活動、『絹と明察』のモデルでもある著者が、争議に至るまでの極秘活動を、今明らかにする。

目次

第一章 近江絹糸労働争議とは
第二章 急成長の裏に潜む過酷な生産高競争
第三章 旧い時代を引きずる社内規律
第四章 昭和二十六年 通学妨害と圧死事件
第五章 昭和二十七年 御用組合改革への第一歩
第六章 昭和二十八年 多難を極める改革への道
第七章 昭和二十九年 改革の時期
関連年表
付記 三島由紀夫さんのこと ─小説『絹と明察』取材の思い出
あとがき

著者プロフィール

朝倉 克己(アサクラ カツミ)

昭和9年7月鳥取県倉吉市生まれ。昭和25年3月、近江絹糸彦根工場入社。翌26年5月、彦根東高校定時制入学。彦根工場で人権無視の劣悪な労働環境改善を求め、同志とともに潜行活動を続け、昭和29年6月大阪本社の新労働組合結成に呼応し、彦根工場初代彦根支部長となる。三島由紀夫の小説『絹と明察』の取材を受け、「大槻青年」は著者がモデルである。
オーミケンシ労組組合長を経て、彦根市議会議員、滋賀県議会議員を各3期務める。平成22年旭日小綬章受章。

   

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