写真集 湖畔通信

写真集 湖畔通信

中島 省三, 福家 俊彦 企画編集
A5変 192ページ 並製
ISBN978-4-88325-761-4 C0072
奥付の初版発行年月:2022年05月
書店発売日:2022年05月02日
在庫あり
2000円+税

内容紹介

総本山三井寺の福家俊彦長吏に毎週「湖畔通信」として届くフォトレター。差出人は55年間琵琶湖の映像を取り続けている中島省三氏。琵琶湖や大津の街などの写真と短く添えられた秀逸なメッセージ。15年以上続くこのハガキを多くの人に見てもらおうと1冊の本にまとめた。日常的な眼差しでは捉えることのできない別の世界を一瞬で切り取る直感的な視点と構図の絶妙さを感じてもらいたい。

目次

中島省三さんの写真の「位置」
―『湖畔通信』出版に寄せて  福家俊彦
Ⅰ 街 角 大 津
Ⅱ 花 鳥 風 月
Ⅲ 湖 畔 の 風 景
Ⅳ 琵 琶 湖 の 憂 鬱
Ⅴ 水 の マ ジ ッ ク

前書きなど

中島省三さんの写真の「位置」
 ―『湖畔通信』出版に寄せて 
総本山三井寺 長吏 福家 俊彦
 心待ちにしている便りが届いた。中島省三さんからのフォトレターである。
 中島さんといえば、独自の視点から変貌する琵琶湖の自然や町々の風景、そこで暮らす人々の姿を記録することに軸足を定め、映像や写真で数多くの作品を発表されてきた。お住まいが近いこともあり、結構お会いする機会も多いのだが、もう十五年以上になるだろうか、中島さんが折りにふれて出会った光景のスナップ写真をハガキにして送って頂いている。中島さんらしい観察眼の鋭さと直感的感性が光る写真ばかりであるが、また写真に添えられた短いメッセージも秀逸で、中島さんとの無言の対話とでも言うのか、直接にお話しするのとはまた別の楽しい体験をさせて頂いている。
 ところで、このフォトレター、週に二、三枚のペースで送っていただいているので、いまでは膨大な数に上っている。それがあまりに面白いので、独り占めにするには忍びなく、二〇一六年に中島さんの写真展を当山で開催した際に、一部であるが初めて公開させていただいた。目論見通り来場者の評判はすこぶる良く、そのとき感じたのが、もっと多くの方に中島さんの世界の見方というか眼差しを感じてもらいたく何とか一冊にまとめられないだろうかと思って、ようやく実現したのが本書である。
(中略)
 かくして、あれやこれやと中島さんの写真と対話を交わしていると、よい写真が撮れないのは対象に近づいていないからだ、と言った二十世紀を代表する戦争写真家ロバート・キャパの言葉を思い出す。たしかにキャパの写真には、戦場で多くの死を見つめてきた彼だけが見ることができた光景が撮し込まれている。
 写真は、時代を写すだけでなく、カメラを持つ人の生き様そのものでもある。この世には誰でも撮れるが誰にも撮れない写真が確実に存在する。世界には鍛えられた眼差し、よくものを見る眼をもった人が必要である。まさにそこが中島省三さんの写真の「位置」である。

著者プロフィール

中島 省三(ナカジマ ショウゾウ)

1940年 滋賀県彦根市に生まれる
1967年 小型飛行機自家用操縦士(国家資格)免許を取得
    その他、熱気球等のライセンスを持ち、空からの撮影を得意とする
1977年 琵琶湖赤潮の空からの初撮影に成功
1980年 『俺の見た琵琶湖』16ミリ映画
1982年 『空景の琵琶湖』出版(文化評論社)
1984年 『琵琶湖周游』出版(恒文社)
同 年 『変わりゆく琵琶湖は今』16ミリ映画
1985.年 『橋姫水神伝説』16ミリ映画
1991年 『俺の見た琵琶湖1991』16ミリ映画
1995年 『琵琶湖からのメッセージ』ビデオ作品
2003年 『鳥瞰的琵琶湖周遊』空撮ビデオ作品(解説:中西正巳)
2016年 三井寺にて「中島省三写真展」開催(11月18日~27日)
他、8ミリフィルムによる長編ドキュメンタリー映画「崖っ淵の琵琶湖」3時間
ビデオ作品、写真集「親のびわこ 子のBIWAKO」等多数

福家 俊彦(フケ トシヒコ)

1959年 滋賀県大津市に生まれる
立命館大学大学院文学研究科修士課程修了。現在総本山三井寺(園城寺)長吏。

   

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