琵琶湖博物館ブックレット 17
シーボルトが持ち帰った琵琶湖の魚たち
A5判 120ページ 並製
ISBN978-4-88325-790-4 C0345
奥付の初版発行年月:2023年04月
書店発売日:2023年04月17日
在庫あり
博物学者でもあったシーボルトが日本滞在中に収集してオランダに持ち帰った動植物の標本は、今もオランダ・ライデンにあるナチュラリス・生物多様性センターに保管され、分類の指標となるタイプ標本(模式標本)となっている。長崎から江戸までの参府ルートをたどり、近畿地方での足どりから琵琶湖水系の淡水魚の標本産地を探るととともに、分類と進化にまつわる興味深いエピソードをまじえて、ゲンゴロウブナなど主要魚種の標本と『日本動物誌 魚類編』掲載の図版を紹介。
はじめに
第1章 博物学者シーボルト
1 シーボルトとは
2 シーボルトのカメラ役・川原慶賀
3 どこに保管・記録されているのか
4 どのように標本にしたのか
第2章 どこで手に入れたのか
1 江戸参府
2 近畿地方での足どり
第3章 何を持ち帰ったのか
1 分類学の基礎知識
2 アユ
3 ゲンゴロウブナ
4 ニゴロブナ
5 ハス
6 ヌマムツ
7 タモロコ
8 アユモドキ
あとがき
参考文献
1951年、東京都生まれ。京都大学農学部卒業、農学博士。水産庁養殖研究所育種研究室長、中央水産研究所魚類生態研究室長を経て、2000~2018年近畿大学農学部教授、現在、名誉教授。2017~2019年日本魚類学会会長。専門は魚類学、系統分類学、自然保護論。淡水魚の分類から外来種、水田生態系の保全まで。主な著書(共編)に、『シーボルトが見た日本の水辺の原風景』(東海大学出版部)、『日本の淡水魚』(山と渓谷社)、『ブラックバスを退治する』(恒星社厚生閣)、『日本の希少淡水魚の現状と系統保存』(緑書房)など。
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