2009年 2月 18日

川上社長が「近江学」のコメントを!!

1994年、サンライズが図書コードを取って、さてどうしようかと悩んだとき、
頼るのは地元の教科書販売の書店さんルートと近くの書店さん、
そして地方小出版流通センターさん(地方小)だった。
これまで自費出版の本をポツポツと作っていたので、リストを出したらすぐ取引を
してもらった地方小さんだが、川上社長は、いつも早口、完結明瞭、
ポンポンと話されるので、おんぼりしている私はタジタジしていた。

さて、地方小のコラム&最新刊を見に行ったら、2009/2/17に『近江学 創刊号』のことを書いてもらっていた。ありがとうございます。

滋賀県は日本のまんなかにあり、生き物にとっては南限地とか北限地だし、
渡来文化も日本海から滋賀県を通って伝えられてきた地でもある。
昨年末に発行した『湖国小宇宙』のサブタイトルは
-日本は滋賀から始まった-だし、
日本の原風景ともいえる「里山」が滋賀県の山あいのここ、そこにある。

近所でも「地区の役員になると、仏さんの世話があるから大変や」と
聞くように、近江は無住の社の仏像のお世話をしている仏の国でもある。
 
出版を始めた当初、営業に行った先で出会った高校時代の同級生の店長から
「本は売れへんから、やめとけ」と言われたが、
社内では「とにかく石の上にも三年」と、印刷と出版の両輪でなんとか続けてきたら、
いつの間にか10数年が過ぎた。

文化がある「近江の国」を伝える手段のひとつとしての出版。
これからも、牛歩のごとくボチボチと
出版文化という田畑を耕していきたいと願う。

2009年 2月 17日

ビワマスって可愛くない!!

近々発行予定の「ビワマス」の本の表紙案が出来上がってきて、社長が言ったのだが、私も同意!!口がひんまがっていて、ニクニクシイ顔つきの魚だ。
「なんでこんなにカラダが赤いの?」と聞くと、編集者曰く、産卵前はこんな色になって遡上してくるらしく、そのためヒレもボロボロなんだって。
そこで、今、別の琵琶湖本を作っている編著者のNさんに聞いたら、彼女も「はっきり言って可愛くない」と断言された。

でも、ビワマスって美味しいのよね。そして滅多に食べられないお魚なのね。
ビワマスは別名アメノイオとも言われ、秋に産卵のため川に上ってくる。アメノイオごはんというのは、滋賀県の食文化財のひとつなんだが、一般には食べる機会が少ない。
実は私もアメノイオごはんは残念ながらまた食しておらず……。
でも、サシミや、こけらずし(ビワマスの飯ずし)は食べたことがあり、その美味しさは実感している。
 
可愛くないけど、美味しい魚。
さて、その生態はいかに?
春発行予定なので、乞うご期待。

2008年 12月 30日

餅つき

臼と杵で搗くのが本来ですが、昨年電動餅つき機を買ったので、
昨日、簡単餅つきをしました。
親戚のお料理の上手いおばさんから簡単鏡モチ作りも聞いたので
今回もラクラク鏡モチ作りをしました。

0812301.jpg
こちらが出来上がったおモチです。
適当な大きさの丼鉢や茶碗にラップを敷いて、搗き上がったモチを
入れておしまい。
のし餅も餅つき機のフタにビニールを敷いたところに入れました。
本当はひっつかないようにとり粉を引いて、丸めるんですよね。

それと、電動餅つき機が動いている間に、水で手を濡らして
回っているモチをヒョイと取って、容器に移すという技も教えてもらいました。

さて、これでお餅も揃ったし……。
「あら、お雑煮用のハマグリは?」
あー、そうでした。
ハマグリというのは丸モチのことで、彦根は丸モチ文化圏なのです。
明日、市場のお餅屋さんで買ってきます。

では、みなさまもどうぞ良い新年をお迎えください。

2008年 12月 22日

中山道、矢倉から摺針峠の旧道

数日前、番場のIさんが「摺針峠の旧道が整備されて繋がった」と
教えてくださったので、行ってみた。
矢倉の北国街道との分岐点から、現在は自動車道が続いて
いるのだが、その左手に旧道があった。

ところが、これまで少し行くと、木や雑草に覆われていて、
とても歩ける状態ではなかったのだが、Iさんの言う通り、
本当に道が通じているではないか。

進むに従い、少しずつ道は狭まってくる。
途中で雨の時に流路と化す、川というより溝があり、
新しい木の橋も付けられていた。

0812211.jpg

もう1か所、道をその溝が横切っているのだが、こちらは小さな石橋だった。
少しずつ勾配が急になってきて、そろそろ自動車道に辿り着く様子。

………すると、道の左右には不法投棄されたゴミが散乱している。
どうやら、雑草に覆われていた旧道はゴミの投棄場所と
なっていたようだ。

0812213.jpg

そして、自動車道へ出ると、道の向こう側に例の階段が見えた。
この階段を登って行くと、峠への近道で、旧道でもある。

11月中旬にこの道を通ったときは、気付かなかったのだが、
いったいいつ通じたんだろう?
旧中山道ということは明らかに公道なんだろうが、
果たしてこの道は国道か県道か市道か?
あっ、そういえば、摺針峠への自動車道がいつ開通したのかも
私は知らなかった。

近所のことなのに、まだまだ知らないことがいっぱいあるものだ。
また、摺針の古老にお話を聞きに行かねば……。

KC380034.jpg

2008年 12月 20日

彦根城下町検定合格!

ちょっと、心配していましたが、本日合格証が届きました。
0812201.jpg
点数は80点が合格で、86点。
平均は71点、合格者51名、受験者155名だったそうです。
最高は97点だったと聞きます。
結構知っていそうで知らない地元のことがいっぱいあります。
まだまだ勉強が足りないってこってす。

また、来年もあると思いますので、ご興味のある方はぜひ
『彦根城下町検定公式テキストブック』で勉強してくださいね。

2008年 10月 26日

雨にもめげず、ゆるキャラまつり

昨日赤玉神教丸で開催された江竜喜之先生の講演会は、
告知が遅かったにもかかわらず、超満員で大盛況でした。
来月には「近江路を歩いた人々」の演題で横浜で講演をされる
江竜先生の講演(入場料1000円)が今回は無料、
しかも普段は非公開の神教丸が会場。
とても気さくな先生は、机と椅子を用意していたのですが、
皆さんと目線が同じがよいとのことで、お座敷に座っての講演でした。

旅日記から鳥居本の様子を抜粋した資料を元に楽しいお話していただきました。
また明治天皇御聖蹟碑の多くは軍国主義だった昭和10年代に建てられたというお話もあり、
神教丸前の石碑も昭和14年建立されていたことをご紹介されました。
これからの街道歩きをするときのチェックポイントをひとつ教えていただきました。

さて、昨日25,000人の人出だったという「ゆるキャラまつり」、本日はど

うだったかというと…。

0810261.jpg

雨にもかかわらず、大勢のお客様が来られていました。
傘がいっぱいで、ステージのキャラはほとんど見えません。

0810262.jpg

それよりも、知り合いの方がたくさんボランティアスタッフとして、参加されていました。
こちらは、ゴミ分別ステーションで、鳥居本本陣のご当主に出会いました。
鳥居本宿場まつりでは、ヴォーリズ氏設計のご自宅を開放しておられるのですが、
午前中は、ゆるキャラまつりのボランティア、そして午後は宿場まつりの本部席スタッフ。

0810263.jpg

さて、カニのイラストを帽子につけているのは、彦根市の観光ボランティア・岡さんです。
岡さんのご出身地は兵庫県香住町なので、今回は香住町ブースの助っ人でした。
その他にも、市役所の多くの職員さんが、ボランティアスタッフとして、参加されている様子を
あちこちで見かけました。みなさん、雨のなか、本当に御苦労さまでした。
一度見てみたかった俊敏な動きのせんとくんは、昨日のみの参加だったそうで、
残念ながら、出会えませんでしたが、一番気になったのが、このサルです。

0810265.jpg

小生意気に、人間と同じ?レインコートを羽織り、一人で風切って歩いているのです。

ムッ…………、あっ、ちょっと私も冷静さを逸脱していました。

あのサルは何者?とネットで聞いたところ、友人が「飛騨高山の住人 kuu」だと教えてくれました。
なんでも、着ぐるみが着ぐるみを見にきたらしいです。
Kuuは着ぐるみというより、むしろ「コスプレぐるみ」という感じです。
あの後、kuuはどうしてたんでしょうか?
ちょっと気になりました。

2008年 10月 24日

秋はイベント満載

先週の日曜日、家を出ようとしたら玄関で数人の声が……。
あっ、そうか。今彦根ではスタンプラリーが始まっているんやね。
私の家の前には合羽の看板がぶら下がっていて、いつもラリーの
スタンプを置いているので、その押印に立ち寄られた親子連れだった。
 
さて、今月25~26日は「ゆるキャラさみっと」が彦根で開催される。
心配していたお天気もたぶん大丈夫の模様。あとは、交通渋滞に
どう対処するか、進行はスムーズにいくのかどうか……。
先週の休日はそんなにお城は混雑していなかったから、きっと
今週はドッと人が押し寄せそうな予感。
早くからこの企画をしていたAさんはいろんな難題を乗り越えてきたが、
若いうちに試練を受ければ、きっと血となり、肉となろうぞ。
 
25日と言えば、新潟を中心にのろし駅伝があり、湖北の城郭が参加するらしい。
 
そしてお膝下の鳥居本では、なんやらイベントがあるとかで、
急きょ私もそのひとつのイベントの担当をすることになった。
詳細は聞いていなかったのだが、社長から「頼むね」と言われていたのを
ツラツラ考えると…、
「あっ、私が講演会の司会をするのかいな」
「そりゃそうよぉ」
 
はい、了解しました。

……、というわけで、25日午後1時30分、
お時間のある方は、赤玉神教丸にお越しください。

2008年 9月 28日

ワン丸くんと遭遇

彦根城内に向かっていたら、なんかマイクが響いている。
何かと思ったら、あらま、ひこにゃんとのコラボでしたか。

0809282.jpg

昨日、犬山城のキャラクターが彦根城に来たと聞いていたし、
今朝、そのヌケガラを博物館の裏手でチェックしていたが、
運よく、彼と遭遇できました。
それにしても、犬山のキャンペーンクルーのお姉さんの司会はお上手でした。
やっぱり観衆はひこにゃん目当てなんで、
「たまには、ワン丸~って声かけてくださいねぇ」

彦根のANさんは、ひこにゃんキャンペーンの最初の頃、
「僕、ホンマはすごく恥ずかしいんよ」って言ってはったけど、
彦根の観光を背中にしょっておられたし、それよりも何より
ひこにゃんに愛を持っておられたのです(変な意味ではなくて)。

きっと、あのクルーのお姉さんも同じだろうな。

0809281.jpg

0809283.jpg

お互いにぬいぐるみの交換しているけど、
どうも仕草がワン丸はぎこちないのよね。

ちなみに、このブログを書くまで、私は犬山城キャラの名前を
「犬丸」だと思っていました。
お知り合いの滋賀県内のおじさま方には、
ひこにゃんのことを
「ひこちゃん」とか「ひこやん」という方もおられましたっけ。

でも、もうそろそろ「ひこにゃん」と認知しているかも……。

2008年 9月 8日

年賀状デザインがよみがえった

夏の初めにとてもうれしいニュースがあったのだが、ようやく解禁!!

実は、父が描いた年賀状デザインが郵便局で受け付けている年賀状印刷に採用されたことです。

200809072.jpg2008090702.jpg
元々サンライズは謄写版印刷から出発した会社で、年賀状印刷は残された作品から見ると、昭和6年から
初めています。 当時はまだお年玉はがきが発売されていない時代で、私製はがきに印刷していました。
ウシはおそらく郷土玩具からヒントを得た作品だと思いますが、当時、創業者の岩根豊秀は一人でデザインから印刷までこなしていました。

昭和40年頃だったかと思うのですが、現在のように年賀はがきの予約注文などなかった時期、私たち子供は年賀状発売日には、郵便局で年賀状を買うため並びに行ったこともありました。
今から36年前の年末のこと、家族用に印刷してくれていた年賀状がみんなに使用されてしまい、私の分が無くなったことを知った父は、特製年賀状を私用に作ってくれたことを思い出しました。オレンジのウシの絵と文字は銀の2色刷りでした。
世の中はめまぐるしく変わったけれど、こうして年賀状のデザインがまた蘇ったことは何よりです。

ちなみにネット注文も開始されています。
ウシは268-C 、ヤッコダコは269-C

2008年 7月 21日

男鬼の民家

鳥居本の奥にある男鬼(おうり)は、彦根市と多賀町の境目で、河内の風穴からもいける山間にある集落です。鳥居本の駅から、林道を車で約20分くら い行った先にあり、集落の人は昭和40年代頃から山を下りてしまったのですが、数年前までは、夏場に「彦根市少年自然の家」として民家を開放していまし た。
20年前、私がオートバイの免許を取った頃は、男鬼に出かけると、数軒の家で生活をしている方に出会いました。畑があるからと、軽トラックで通っている大正から昭和の初めに生まれたおじさんやおばさんでした。

0807191.jpg

あの山を越えて、坂をまっすぐ下ると男鬼の集落にたどりつく。今日は林道の草刈りが行われていたが、たぶんこの男鬼やさらに奥の武奈集落に土地を持っている人たちの総出だったのだろう。

「自然の家」の活用が終ったころ、滋賀県立大学で「男鬼楽座」というプロジェクトが始まりました。今年で5年目になるそうです。最初は民家調査をしていた のを知っているのですが、、なんとまあ、しっかり事業を継続しているのですね。昨年に引き続き、かやぶき屋根の葺き替えをしているとの新聞記事を見て、 ちょっと出かけてみました。

男鬼へ行くのは数年ぶり。旧の林道は道のまんなかに杉の落葉が積もっているわ、落石が散らばっているわで、荒れていて、人の行き来がずいぶん減っていることを実感しました。
20年前にはバイクで麓の自宅と山を行き来していたおじさん達もすでに80歳。
毎日のように山行きができない状況です。人が出入りしないと山は荒れるのです。
知らない人は「自然はいいね」というけれど、本当は一見自然に見える山は、草刈りや枝打ち、道普請など人の手が入っているのです。

0807192.jpg
今年は家の裏手の屋根を葺き替え中。実は全部吹き替えるだけのカヤが確保できなかったそうで、秋にはカヤ刈りをするそう。

学生を率いるのは、民家の調査、古民家再生と言えばお馴染みの濱崎先生。海外遠征も多いのに本当にパワフルです。今回のカヤは、他の集落の方から分 けてもらったそうですが、カヤを貸してもらったら、返すのが「結い」ということを承知の先生は、新しいカヤ場作りをしていると聞きました。机上の空論では なくて、まさに現場主義の先生です。
男鬼では最近シカの被害が多く、家の横に植えてある山椒の木の皮がかじられて、枯れていくそうです。気になったのは学生たちが休憩していた近くの茗荷の葉っぱもかじられていたみたいけど、あれもシカ被害なのでしょうか?
確か、サルは茗荷は嫌いだったと聞いているのですが、以外とシカは刺激が好きなのかもしれませんね。

0807193.jpg

私はこの暑い日にお手伝いは勘弁ということで(実は仕事をためていることもあり)、スイカ(糊男さんからのもらいもの)を差し入れして、帰りました。

最近の記事

カテゴリー

ページの上部へ